ボーイズ・オン・ザ・ラン

映画ボーイズ・オン・ザ・ランを見てきました。以下感想

もともと原作が大好きで、正直なところ実写化はあまりしてほしくなかった作品。映画化されたのは原作の前半部分の田西がボクシングを始める前のところまで。やっぱりというか花ちゃんは出なかった。原作も田西があんまり報われないストーリーだけど、花ちゃんが出てくることでちょっと救われる気がする。肝心な映画版の田西はというと、キャラに違和感を感じた。なんか違うなぁという感想。でも田西(というか峯田)がカラオケで夢をあきらめないでを歌うシーンはちょっとよかった。やっぱり峯田だ。あとラストでのボーイズ・オン・ザ・ランがぐっときた。

できれば原作を読んで欲しい。大学院2年目の夏。研究に行き詰まり研究室に行きたくなくて行った下北沢の漫喫で、ボーイズを読んだときの衝撃は忘れられない。なぜか私も何かやらなきゃという焦りでムラムラした。あと全然関係ないけど、主人公の田西に見た目も性格もそっくりな後輩がいて、私はその子のこと大好きだった。恋愛感情だったかは疑問だけど、仲良くて二人で飲みに行ったりカラオケ行ったり研究したりひとつのテントで寝たりして。あの瞬間を共有できたことが、今となってはいい思い出。とにかく、一生のうち好きな人や好きなものにがむしゃらになる時期があってもいいんじゃないかって思うのよ。今の自分に誇れるものがなくったって、その経験は本物なんだから。

ボーイズ・オン・ザ・ラン 1 (ビッグコミックス)

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