電話

入社一ヶ月にして早々に代休を使って雨の休日を楽しんでいた今日。横になってだらだらとしていたところに実家の母から電話。おばあちゃんが末期の肝臓ガンで、あと一ヶ月もたないとか。あんなに元気で走り回っていたおばあちゃんが死ぬ。まだ70になったばかりなのに。信じられない。

夕方、トイレットペーパーを買いに行き、人混みの雨の中を歩いていた。この中を歩いてる人全員、いつかは死ぬんだな。そんなこと考えたこともなかった。これまで身近な人の死に直面したことがなかったから、死の実感がわかない。たった7、80年の人生なのに、みんななんでそんなふうに何かに執着して生きるんだろう。自分がいつか死ぬことを実感してないからかな。死を目前にすると、それまでにトゲトゲしかった人も穏やかに残りの時間を過ごすようになるとか言うし。

おばあちゃんに煮物の作り方教わっとけばよかった。東京観光させてあげたかった。あんなおばあちゃんいないよ。風呂上がりに裸で追いかけてきたり、一緒にサッカーしたりバトミントンできるおばあちゃんなんていないよ。いつも愉快でかわいいおばあちゃん。

おばあちゃん、私はおばあちゃんみたいなおばあちゃんになるからね。